□■都市説明■□ ※31字×4行で1画面とするのが基本ですが、たまに3行くらいで改ページになっています。また、項目の最初は、「項目名1行+説明3行」としてあります。 わかりやすいように画面切り替えのところで改行を入れました。 別項目とのあいだには2段改行を入れてあります。 基本的に大都市は3画面以内、中小は2画面以内としました。 なお、結構ぎりぎりまで字数を使って構成してあります。字送りの都合ではみ出してしまった場合は、句読点など適当に削除してください(こちらにバックしていただいても結構です)。 ガラナーク  人口10万人を超える神聖ガラナーク王国の首都。高い山々や切り立った崖など天然の要塞に囲まれた盆地にあり、難攻不落といわれる。細く切り通された回廊ガラナークロードのほぼ中央に位置する。 一年の半分は雪によって閉ざされ、非常に寒い。金銀、良質な鉄の採掘と加工が主産業。名産の武具は高品質で、高値で取り引きされる。街の半分は斜面や鉱山跡を利用した地下にあり、半地下の構造が特徴的な都市でもある。上下水道や道路の整備はショートランド随一。 エオリス教の総本山である大神殿は、切り立った山の斜面を利用して作られており、見る者に荘厳な印象を与える。 現在の領主はクルツヴァイル=L=ノースブラド皇子。ガラナーク王国次期国王の有力候補だが、称号が示す通り王位は未継承。 ライニス  ショートランド大山脈の中央部、ライニス山の中腹に位置する人口数万人の山岳都市。数ある都市の中で最も標高が高く、万年雪が残る極寒の地である。 貴石や宝石類が多数産出され、それらを用いた装飾品製造が主産業。美しく意匠を凝らした宝飾品は名産と名高い。他に林業もある。 名門貴族アンプール家の女性が代々領主を務めており、現在の領主は騎士出身のルルレイン・アンプール。 ライニス港  ライニス河の河口に位置する人口数千人の港町。代々、アンプール家に婿入りした夫が名目上の領主となるならわしである。 主産業は海洋交易と漁業。外洋航海は危険が多くあまり発達していないが、宝飾品の輸出や冬季の食糧輸入など町の果たす役割は大きい。特に、鉱業以外ほとんど産業を持たないガラナーク国内において、この港町がもたらす魚介類は貴重である。名産品は魚介類の干物。 ボカ  内海に面した人口数万人の鉱山都市。ガラナーク国内では、最も温暖で過ごしやすいが、それでも冬場には一定の積雪がある。ショートランド最大の鉱山があり、鉄や銅などの産出量は一番多い。 金属の精製所の煙で上空はいつも曇っている。名産品はその煙と、各種鉄鋼製品である。鉱毒、地震、鉱山事故など災害が多く、ガラナークで唯一、公なスラム街が存在する。廃坑に怪物が住みついたりと危険も多い。現在の領主は一般人上がりの騎士、コイン・アルストス。 サーランド  サーランド河の河口にある人口数万人の城塞都市。内海に面し、四季の変化が割合はっきりしているが、雪はあまり降らない。ガラナークとフィルシムの国境に位置するため、昔から争いが絶えない。 主産業は海産資源と海路・陸路両方の交易。サーランド王国の首都時代には海上城や丘陵城など多くの出城を持っていた(現在はどちらも廃城)。古王国の名残である闘技場や、戦場跡に出る幽霊が有名。 現在はガラナーク王国領で、領主は女騎士のシルヴィア・ドマーニ。 裁きの門  ガラナークロードの西の入り口に位置する全高100mを超える巨大な門。この門の左右は切り立った崖で塞がれているため、ガラナーク国内に入るには必ずここを通らなくてはならない。 ガラナークの西の守りの要であり、騎士団や騎兵、弓兵など通常の軍隊の配備以外にも、いくつかの特殊な防御手段が講じられている。 この門を入るにも出るにも、一週間ほどの面倒な審査が必要なため、門の両側には自然とキャンプ村ができている。 国境の城塞  ガラナークロードの東端に位置する堅固な砦。対魔術師戦闘を意識して、対魔法防御が多く施されている。ガラナークの東の守りの要。内側には村があり、軍隊の他に神殿関係者や職人、商人なども住む。 ショーテス  ショートランドの中央に位置し、豊かな資源と自然に恵まれた常春の美しい平和都市。人口4000人。農水林畜産、鉱物等、全ての資源が揃い、特に大地の実りと森の恵みは他所の三倍とも言われる。 一年を通じて暖かく過ごしやすい。見どころはハイランド湖畔のショーテス城、時計塔、ショーテス大神殿、山間部に広がるぶどう畑など。美味しいぶどうから作られるワインと、魔晶石と呼ばれる魔力の結晶が特産品として知られている。 ごく最近、ガラナーク王国から独立した。領主兼国王は、ガラナーク騎士出身のマリス・エイストだが、彼の妻であるミーア・エイストが実権を握っていると噂される。 フィルシム  怪物王国フィルシムの首都。内海の北側、二又河の河口に位置する人口10万人の港湾都市。四季の変化がハッキリしている。雪はたまに降るが滅多に積もらない。水産、畜産、林業、交易が主な産業。 ドラゴンを始め、マンティコア、グリフォン、ヘルハウンド、キメラ、ディスプレイサービースト等の怪物が街中をごく普通にうろつく。それら怪物で構成された正規軍も存在する。多くの遺跡と危険を残す恵みの森に近いため、最も冒険者が集まる街でもある。 弱肉強食がまかり通る街で、何らかの強さ(力、知恵、財力、etc.)を有さない者は貧民街でひっそり暮らす。初代フィルシム王が作ったとされる、郊外の「赤の鎖城」が最も危険かつ大きな見どころ。現在の領主兼国王は一介の戦士出身のディーン・G・H=リーヴェン。 セロ村  恵みの森の北端、アリスト丘陵との境にある森の奥の小さな村。周辺の遺跡の多さや、怪物などによる危険度の高さから「冒険者の村」と呼ばれる。また、つい最近まで虎族と共存していた。 木こりと猟師は存在するがこれといった産業はない。結果、冒険者が落としていく現金収入で村を支えている。冒険者とのトラブルを未然に防いだり、冒険を推奨する村独自の法律がある。 現在、領主は、3人の候補者の中から公選中。 スルフト村  フィルシムとクダヒの街道の中央付近、アリスト丘陵の麓に位置する人口500人ほどの魔術師の村。建村以来代々魔術師が領主を務めてきた。現在の領主は、魔術師のコルツォネート・カークランド。 武力を主とするフィルシム王国内にありながら、領主の住む高い塔、自動開閉の正門、魔法の光による街灯等、ラストンのような魔術的要素を随所に見せる、異質な雰囲気の村である。交易ならびに魔法薬など安価なマジックアイテムの製造販売が主な産業。 スカルシ村  フィルシムとカノカンナの中間、恵みの森の中にある人口約800の村。ショートランドで唯一奴隷制を残す。その奴隷を傭兵として育成し輸出するのが主産業で、名産品は傭兵。狼族との共存でも有名。 村は、奴隷を組織した強力な傭兵団と、狼族を中心とした怪物軍、ヴァンパイア率いるアンデッド軍によって護られている。昔から独立機運が強く、現在も何かと不穏な動きを見せている。 現在の領主は、ヴァンパイアの魔術師グレコ・ウォーネスキー。 クダヒ  アリスト丘陵の麓にあり、静かなる森と接する人口数万人の宗教都市。フィルシム同様、四季の別が明瞭で、やや雪が多い。命知らずの冒険者が静かなる森に入ることがあるが、帰還した例は少ない。 当地の神殿は一大商社で、主産業は神官の貸し出し、名産は神官と神の奇跡。街には異なる教義解釈をもつ神殿が大小様々に建ち並ぶ。フィルシム国内では比較的安全な都市だが、貧民街やスラムは存在する。現領主は、先々代国王の息子で盗賊のサムディ・リーヴェン。 カノカンナ  ディバハ湿地の北側にある人口数万人の盗賊都市。度重なる戦火にさらされた結果、街の半分以上をスラム街が占めるようになった。雪はあまり降らないが、冬は海風が強く寒さが厳しい。 淡水海水の両漁業と交易が主産業。名産は盗賊。恵みの森や夜の森、ディバハ湿地など外患も多く、弱肉強食が最も幅を利かせる治安の悪い街。先年フィルシム王国から独立、陥落したディバハを併せカノカンナ王国を建国した。国王兼領主は女魔術師リルケ・ステュワート。 ディバハ  ディバハ湿地の南端にある人口数万人の水の都市。外敵と湿地の水害を防ぐ高い壁がある。別名城壁都市。フィルシムとの国境に位置し、何度も蹂躙された結果、両国の特性を併せ持つようになった。 ラストン国内は全てそうであるように農業が主産業。ラストン領内で唯一ハイブ禍を免れた街で、一時、臨時政府が置かれていたが、カノカンナの軍に占領され、ラストン王国は滅んだ。現在の領主は、カノカンナ王国から派遣された魔術師キィキュア・ディアスシア。 ラストン  ラストン河の畔に位置する人口10万人の旧ラストン王国首都。魔術師の塔が多く建ち並ぶ魔法都市で、サーランド王国に匹敵すると言われる高い魔法力を誇っていた。 ショートランドの穀物庫と呼ばれる大穀倉地帯を有していたため、長い間、この地が戦火に見舞われることはないと思われていた。 「破滅の日」以来ハイブの巣窟となっており、現在のラストンの状況を知る者はいない。 ラストン港  ラストン河の河口に位置する人口数千人の港町。街の半分以上を穀物倉庫が占めている。ラストンやリーティキレスで収穫された農作物をカノカンナやライニスに輸出するために作られた町である。 諸外国に穀物を輸出するための外洋航海用の大型船舶港と、ラストン河航行用の小型船舶港の二つの港がある。 ラストンの次にハイブ禍に見舞われ、全滅したと言われている。 ラストン集積地  ラストン河上流、内輪山外側の麓にある穀物庫の町。内輪山方面とディバハへの街道の分岐点であり、ラストン河航行の終点でもある。 ラストンとほぼ同時期にハイブ禍に見舞われ、全滅したと言われる。 リーティキレス  キレス平原の中央に位置する人口数万人の草原都市。旧ラストン領で、ショートランド最大の穀倉地帯を有する農業の街。キレス平原で収穫された農作物は一旦この街に集められた後、各国に輸出される。 穀倉地帯だったため長らく戦火とは無縁に思われていたが、ここ20年ほど小競り合いが続き、ガラナークとの国境として緊張状態にあった。「血の収穫祭」事件以降はガラナーク領になるも、ラストンで起きたハイブ禍は瞬く間にこの地をも飲み込み、現在音信不通である。 守人の村  王家の谷入り口に位置する人口200人ほどの村。旧ラストン王国内にあって実りのない荒涼とした谷間にあるため、とても貧しい。 王家の谷に不法侵入する盗掘者や冒険者の監視が主目的だが、産業としては狩りと谷の内部の案内で成り立っている。褐色の肌、一文字名前など、明らかに他の地域と違う文化特色を持つ。 現在、旧ラストン王国領で唯一人間の住む地となっている。 □■地域説明■□ ※「項目名1行+説明3行」とし、基本的に1画面以内としました。 別項目とのあいだには2段改行を入れてあります。 なお、結構ぎりぎりまで字数を使って構成してあります。字送りの都合ではみ出してしまった場合は、句読点など適当に削除してください(こちらにバックしていただいても結構です)。 北部地域の特色 Not Available. 外海  波が荒く、巨大かつ危険な水棲怪物の宝庫であるため、航海には非常な危険を伴う。その上、北回りには流氷の、南回りには冠島付近の狂った潮流と天候が待ち受け、さらに危険度を増している。 恵みの森  北部に広がる広葉樹を中心とした森。その名の通り動植物など資源が豊富で多くの恵みを人々にもたらす反面、怪物などによる危険も多い。サーランド時代の遺跡が多く眠り、冒険者のメッカでもある。 静かなる森  北西部に広がる樹海。古の狂った魔力が支配する最も危険な場所。鳥のさえずりはおろか動植物の息吹も無いという噂からこの名が付いた。一般人や並の冒険者は一度入ったらまず無事に出てこられない。 夜の森  獣人が住まうとされる北東部の針葉樹の森。実際獣人族の村が多く点在するが、人間にはほとんど場所を知られていない。雪に閉ざされた北部の森の奥深くでは、見たこともない怪物が蠢いているという。 アリスト丘陵  北部に位置する丘陵地帯。北側は寒く厳しい気候に加え、平地が極端に少なく人が住むのに適さない。対する南側は傾斜が緩やかで気候も安定し資源が豊かであるため、人間の居住地として発達している。 二又河  恵みの森の中を流れ、サーランド湾に注ぐ二本の河の総称。アリスト丘陵から流れ出ている上河と内輪山から流れ出ている下河がある。四大河川のうち、最大の流域を誇る。 ディバハ湿地  恵みの森の東にある巨大な湿地帯。ぬかるんだ大地と水棲怪物という障害があり、三大危険地帯の一つ。道も存在せず、迂回を余儀なくされる。ここに住まう水の精霊王が人を寄せつけないのだという話。 竜王山  竜族の王が住むと言われるショートランド唯一の活火山。歴代の竜王やサーランド時代の貴族が作った多くの迷宮が山中に眠る。火の精霊王が住むと言われている。ショートランド三大危険地帯の一つ。 東部地域の特色 Not Available. キレス平原  ショートランド東部に位置する、農耕に適した豊かで広大な平原。ショートランドの穀物庫ともショートランドの胃袋とも呼ばれる。南部の王家の谷付近を除いて、ほとんど農耕地として開拓されている。 ラストン河  キレス平原の中央を分断するように流れる河。四大河川のうち、最も川幅が広く、水の流れが緩やかなため、水上交通が発達している。穀物輸送にはなくてはならない河である。 王家の谷  南部に位置する谷。絶えることなく風が吹きすさぶ荒れ地であり、サーランド時代の王族が墓を作ったことからこの名が付いた。入り口には守人の村がある。風の精霊王が墓を守っていると言われる。 南西部地域の特色 Not Available. ショートランド大山脈  南西部に位置し全土の約1/4を占める大山脈。その規模の広さ、山々の雄大さからこの世界の名が冠された。金銀銅をはじめ鉄や宝石など、魔晶石を除く全ての鉱物が眠る。前人未踏の未開の地が多い。 ガラナークロード  ショートランド大山脈と内輪山の外側に囲まれた断崖絶壁の細長い渓谷。左右に立ち並ぶ険しい山々、鋭く切り立つ崖の中を通る唯一の回廊。天然の要塞ゆえ、正規ルート以外では何人の侵入も許さない。 二連山  エオリスとリムリスの名を与えられた双子山。女神の二面性の象徴として崇められていた。古来より、この高山のどこかに願いを叶える迷宮があると言われている。 ライニス山  ショートランド大山脈の中央部に位置する高山。宝石や貴石が多く産出される。ショートランドの高山の中では最も開拓されている山である。 ライニス河  ライニス山から流れ出る河。四大河川のうち最も流域が短く流れが急。都市ライニスから鉱物などを筏に乗せて下り、ライニス港で筏を解体し材木として同時に輸出する、『ライニスの河流し』が有名。 (※何もかもに「ライニス」って付けるなぁ!!(怒)) サーランド湾  西部に広がる湾で、通称内海。波が静かな上、外海に比べて比較的安全であるためサーランド王国時代より海上交通が発達している。魚介類の資源も豊富である。 冠島  現在その存在すら不確かな島。サーランド時代は流刑地だった。激しく不可解な潮流、不断の嵐のため島への出入りは不可能に近い。唯一、ライニス領主アンプール家にのみ島へ渡る法が伝わるとされる。 エオリスの目  山頂に女神エオリスが住まうと言われる高山。この山に登り七つの試練に打ち勝つことができれば、女神に会うことができると言われている。 中央部地域の特色 Not Available. 内輪山脈  中央部に位置する環状山脈。サーランド河流域の西側以外を高山で遮り東西南北を分断している。女神が魔力を込めて作ったと言われる魔晶石の原石が眠る。大地の精霊王が眠る大洞窟があるとされる。 ハイランド湖  ショートランドの中央に位置する非常に美しい淡水湖。この湖及びショーテスの街並みはショートランド一美しいと言われている。 サーランド河  ハイランド湖から流れ出てサーランド湾に注ぐ河。古来より交通の要所として利用されていた。四大河川のうち最大の水量を誇る。名水と誉れが高く、良質のワイン作りには欠かせない。 □■国別説明■□ ※31字×4行で1画面とするのが基本ですが、一カ所だけ3行で改ページになっています。また、項目の最初は、「項目名1行+説明3行」としてあります。 わかりやすいように画面切り替えのところで改行を入れました。 別項目とのあいだには2段改行を入れてあります。 基本的に大都市は4画面以内としました。 なお、結構ぎりぎりまで字数を使って構成してあります。字送りの都合ではみ出してしまった場合は、句読点など適当に削除してください(こちらにバックしていただいても結構です)。 サーランド王国(0〜199)  古代、サーランドを中心に栄えていた魔導文明。魔法力を蓄積し、一般層が引き出しても魔法的な現象を起こせる「魔晶宮」を発明。以来、飛行船の開発、自然現象の制御などに成功し、飛躍的に栄えた。 しかし「本物の魔術師」の研究没頭による出生率の低下、魔術師でない「奴隷階級」の反乱、「魔晶宮」の衰えなどで弱体化。さらに199年、すべての魔力を吸収する「魔神兵」が現れたことによって滅亡する。 ショーテス王国(218〜433・459〜)  サーランド王国崩壊後、怪物軍に対抗するために建国された。当初は全土統一していたが徐々に勢力を失い、自治都市制定を契機に後発の三国(フィルシム、ラストン、ガラナーク)に領土を奪われた。 中央に孤立し中立を宣言するが431年国王暗殺、432年ショーテス自由自治連合誕生するも、433年西フィルシム帝国により滅亡。一時、西フィルシム帝国領だったが、女王ロベリアが東フィルシム王国とガラナーク王国の混成軍に倒されたあとはガラナーク領だった。 459年、全世界を揺るがすハイブ騒動の最中、領主マリス・エイストは妻ミーア・エイストの張った光のカーテンで作られた結界内で、ショーテス独立を宣言。ショーテス王国を再建した。この結界のため、現在何人もショーテス内へ入ることができないという。 宗教国家ガラナーク(301〜)  強力な軍事力と法律、そして信仰の力によって国を治める宗教国家。愛国の輩は敬服を込めて「神聖ガラナーク」と呼ぶ。ほぼ全種の鉱物の発掘と加工が主産業。ノースブラド王家と大司教が統治する。 首都はガラナーク。山岳に位置し、優れた武器、鎧と相まって鉄壁の防御を誇っていたが、432年邪神の降臨により王家はヴィンデーミアートリクス=ノースブラド(通称ミア王)一人を残し全滅、首都ガラナークは大打撃を受けた。 その後、邪神を退けた英雄で王族の生き残りミア王が戴冠、434年には長年争ってきた隣国ラストンと王同士の婚姻が結ばれたが、皇子誕生後、両名とも早去。ラストンとの間に再び悪感情が浮上、戦争状態の中で皇子は行方不明になるも、懸命の捜索で帰還する。 だが「破滅の日」に皇子は再び行方不明、王座は空席のまま、政策は宙に浮いたままとなる。ハイブを召還した犯人が王家の人間(皇子の伯母)だったため、他国に対して一歩引いた姿勢を取る。食料高騰、ハイブ侵入などで窮地にあるが、外面には出していないようだ。 怪物王国フィルシム(310〜)  弱肉強食をモットーとし、怪物と共存する人々が暮らしている(一部は異なる)。怪物の王「竜王」と手を結び発展した国。領土のほとんどを深い森と丘陵に囲まれ、三国中最も怪物による危険が大きい。 432年、竜殺しのマーク=リーヴェンの退位をきっかけに、元々反目しあっていた第一王女ロベリアと第一王子マイケルが王位を争い、国を東西に分けての内乱となった。その後、王子がロベリアを破るも「確かに今までの王族は強い方ばかりだった、だから俺達は従った」 「だがマイケル=リーヴェンは圧倒的な強者『リーヴェン』の名にふさわしい者でなく、国王とは認められない」という不満があがり、以後も内乱を重ねた。結局マイケルは王職を弟ラーカスターに譲るが、その王職はさらにディーンという男に委ねられた。 現在、ディーン王はフィルシムの領主としてフィルシム周りの東一帯を治め、前々王の息子サムディ=リーヴェンがクダヒ領主として中央から西までの一帯を治めている。 地方都市カノカンナは独自の共同体としてこれに対抗している。 カノカンナ王国(459〜)  459年末、一介の冒険者上がりの領主リルケ・ステュワートは、フィルシムの一地方都市であったカノカンナで独立を宣言。 侵出最大の難所であったディバハ湿地をいかなる手段でか大群を率いて渡り、ラストン王国最後の街ディバハを陥落、手中に納めカノカンナ王国を設立した。ハイブ騒動の最中、ハイブ禍の最前線となるディバハを混乱に陥れたこの行動の真意は、誰も知らない。 魔法大国ラストン(310〜459)  魔法の力によって治められていた議会制国家。国王と大魔術師、貴族によって構成される議会が実権を握っていた。東部に広がる平原に位置し、ハイブ出現までは世界の食物庫の役割を果たしていた。 首都ラストンは魔法の力で守られ、知略に長けた国家色と相まって無類の強さを誇った。国民は10歳になると魔法資質の検査を受け、素質のないものは貴族以外奴隷として無料同然で売られていたが、前国王ステビアがそれを廃し、その波紋は国の内外に広まった。 国王ステビア逝去の際に指名された王がなく(この国は元々世襲制ではなく、王が能力の高い者を養子として迎え入れ指名する)、議会がその代わりを果たしていたが、ガラナークとの戦闘に疲弊、リーティキレスを「血の収穫祭」で失い、さらに「破滅の日」に襲われた。 首都ラストンがハイブに食い破られ、数名の幸運な者以外は全員行方不明という大惨事に見舞われる。議会の生き残りはディバハに臨時政府をたて、対ハイブ調査殲滅団を送り込むが効果あがらず、第三次討伐隊を結成後、カノカンナによるディバハ陥落で国は事実上滅んだ。