『小さな世界の物語』 文庫製作会議室
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タイトル 18(20-21a)話・変更 その1
投稿日: 2006/11/08(Wed) 18:44
投稿者tula

p.11
 エステラが隊商の人間に避難を呼びかけると同時に、彼らを護るべく広範囲に効果のあるプロテクションフロムイビル〔悪からの防御〕をラクリマが、ヘイスト〔加速〕をコーラリックが唱えだした。ヴァイオラはディテクトイビル〔悪を見破る〕によって、他に伏兵がいないことを確かめた。

p.23
 老婆はかわるがわる顔を眺め、「キャスリーンだよ」と名乗った。「入れ替わりの激しいお仲間だね」と彼女が漏らすのを聞いて、ヴァイオラは思った。(好きで激しくしてるわけじゃないんだけど)

 まず、6月27日にウェアタイガーの姿をしたハイブブルードたち6体が襲ってきた。このときはグルバディたちとスカルシ・フェリアの働きで死者は出さずに済んだ。あとは、先日、酒の席でいさかいがあり、その折りに壊れた柵を現在修復中であると、彼は告げた。

p.24
 キャスリーンがカーレンやリールとともに帰っていったあとで、ラクリマとコーラリックはブローウィンのところへ歩いていった。ブローウィンは驚いたように口にした「コーラリックさん、どうなさったんですか」コーラリックは、ヴァイオラたちの冒険に加わったことを説明してから、壊れた柵を見て、何か出たのか尋ねた。

p.29
 ウェイトレスのヘレンが話しかけてきたが、ガサラックは黙っていた。

p.31
※アルトの手紙の前、2行アキに。

p.36
 村娘たちによれば、最近で一番大きな話題はどうやらジウントルの結婚らしかった。彼女たちの友人ルーテラと熱烈なる恋愛の末、所帯をもったということだった。「子どもができたみたいよ」とも言った。

「ラムイレスは人の狩り場を荒らしているという噂よ」

p.39
 アルトは深く眠っていた。身じろぎもせず、静かに横たわっている。セリフィアは思わず呼吸を確かめた。息が手に掛かってホッとした。丁寧に上掛けをめくり、アルトの身体の下にそっと両腕を差し入れて抱き上げた。ラクリマが扉を押さえている間に部屋を出た。

p.52
 トールはじゅうたんをめくったり段の感触を確かめたりいろいろしていたが、程なく「あ、面白ぇ。階段からもっと離れてくれ」と皆に言い、自分は裏側に入りこんで何やらごそごそやりだした。

p.57
と、ガルモートに尋ねたが、相手はセリフィアの剣先を気にしながら情けない声を上げた。
「知らないよ。だから言っただろ、オレはバグレスにそそのかされただけなんだ!」

p.61
 ヴァイオラはわざと穏やかに話しかけた。その後ろからセリフィアがボソッと、しかし相手に聞こえるくらいの声で、「ヴァーさん、こいつ、殺っちまっていいか?」と凄んだ。

 実はセリフィアたちの振る舞いは、彼を起こす前に打ち合わせ済みのものだった。

 ガルモートはすっかり恐れをなし、心映えも変わったらしく「そうしよう」と項垂れた。

彼は署名したうえに、自分が嵌めていた指輪の印章を捺印した。

p.67
 村全体が起きだすころ、ガルモートは広場に村人を集め、先ほどと同じ演説を立派に行った。

p.70
「ヴァイオラさん、今日だけ警備をどなたかにお願いできませんか。ただ、たいへん申し訳ないのですが、やっていただいても金貨1枚くらいしか差し上げられないと思いますけど」

p.72
「あれ、セイ君は?」
「なんだか走って出ていきましたけど」
 「木こり」亭に行ったな、と、思ったが、放っておくことにした。彼がどういう振る舞いに出るにせよ、問題は自分自身で片付けてもらおう。そう考え、ヴァイオラはラクリマに向かって「今日の呪文なんだけど……」と別な話を始めた。

p.73
 Gの念頭にあったのは、クローン〔複製〕の呪法だった。その素材を調達するために、彼女は、耳の下あたりからばっさりと髪を切り落とした。

p.80
 ベルモートが去ったあとで、セリフィアも腰をあげ、そのまま「木こり」亭を出た。


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